【tdr0553】ゲストの安全確保のためには○○してもいい

2011年3月11日に発生した、マグニチュード9という未曽有の大震災「東北地方太平洋沖地震」

情報は錯綜、大津波が町をのみ込み、地盤は崩れ、日本中がパニックになる中、同じく大きな揺れの起きた東京ディズニーリゾートでは冷静な対応がとられていました。

何よりも安全を重視している東京ディズニーリゾートでは、2日に1回の頻度で震度6強を想定した防災訓練を行っています。

そして、その防災訓練内で「ゲストの安全確保のためには○○してもいい」と教わっているキャスト達は、大震災の日にそれを実践しました。

キャスト達が大震災の日に実践したのは「ゲストの安全確保のためには園内の使えるものは何でも使っていい」という教え。

地震発生から40秒後、男性による緊急アナウンスが放送されると、キャストたちが独断で行動を開始。

自分たちの持ち場にいるゲストに身を守る的確な指示をしつつ、陳列していたあらゆる商品をゲストへ無償配布し始めたのです。

・頭部保護に販売用のぬいぐるみなど
・防寒対策にタオルや衣類、ダンボールなど
・非常食にクッキーやチョコなどのお菓子類など

挙げればキリがありませんが、以上のようなものがゲストへ配られ、足止めをされて帰宅難民となったゲストたちには、レストラン等で提供されるパンやスープなどが振舞われました。

後にこの素晴らしい対応を受けたゲストたちは、キャスト達を「神対応」という言葉で称賛し、インターネットやメディア媒体で注目を集めました。

利益を度外視し、安全のために躊躇をしない・・・と、言うのは簡単でも実践するのは企業として難しいところ。

それをゲストのために実践する真摯な姿勢があるからこそ、ゲストたちは信頼し、安心して東京ディズニーリゾートに訪れるのでしょうね。

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