【tdr1698】シーの入口「パッサッジョ・ミラコスタ」の天井には凄い技術が込められている?
東京ディズニーシーの玄関口である「パッサッジョ・ミラコスタ」
メインエントランスから大きく開いたアーチ状のトンネルを抜ければ、地中海の港を模したメディテレーニアンハーバーへと出られる入口です。
さて、多くのゲストが足早に通り抜けるパッサッジョ・ミラコスタ(ミラコスタ通り)ですが、実はここの天井はかなり趣向を凝らしたものになっています。
この天井は、一般的に「ヴォールト」と呼ばれる建築構造の一種。
「ヴォールト」とはかまぼこ型(アーチを平行に押し出した形状)の天井様式のことをいい、筒型、交差、リブ、扇形の4種類の形状があります。
パッサッジョ・ミラコスタの天井は「交差ヴォールト」と呼ばれる10~12世紀ごろのロマネスク建築に多く見られる様式で、同一型の筒型ヴォールト二つを直行させた形状により、応力と荷重を四隅に分散することが出来、筒型ヴォールトに比べて広い天井下空間を作れる特徴があります。
つまりあの壮大な入口は、10世紀以上前から伝わる建築技術によって支えられている・・・というわけです。
そう考えると、なかなかロマンがありますよね。