【tdr1927】死を悟ったガストンが目にしたものとは・・・
1991年に公開された映画「美女と野獣」。ディズニー・ルネサンス期を彩った作品の1つです。
本作のディズニー・ヴィランズといえば、町の人気者ガストン。
たくましくハンサムな狩りの名人で、女性からの人気も高く、外見だけ見れば物語の主人公にも見える彼。
しかしその内面は自身の力にうぬぼれた無作法かつ粗暴な人物で、まさに野獣のようなキャラクターです。
本作のメインキャラクターの野獣は見た目こそ野獣ですが、中身は優しい人物。
野獣とガストンは対になるキャラクターとも言えますね。
そんな二人は物語の終盤、野獣の城のバルコニーで戦うことになります。
雨が降りしきる中、野獣の居場所を見つけて奇襲しにきたガストンと応戦する野獣。
戦いの末、ガストンは野獣へ命乞いするのですが、野獣がベルに気を取られている隙に手にしたナイフを野獣へと突き刺します。
まさかの大どんでん返し・・・ですが、その瞬間、ガストンはバランスを崩して落下。
自業自得か、まるで背負った業の重さに引きずられるような最期を遂げます。
実はこの落ちる直前、ガストンが死を意識したのか、その瞳にどくろが映り込んでいます。
どくろが見られるのはほんの一瞬。
ガストンの顔上半分がズームアップするカットに注目してください。その両目にはしっかりとどくろが描かれています。
「美女と野獣」のファンの間では結構有名な話。
誰がとどめを刺したわけではない、あっけない最期ですが、うぬぼれ屋なガストンらしい最期ともいえますね。