【tdr1945】「プリンセスと魔法のキス」ティアナの母親を演じた億万長者

2009年11月25日(日本では2010年3月6日)に公開された映画「プリンセスと魔法のキス」

「リトル・マーメイド」や「アラジン」で知られるジョン・マスカーとロン・クレメンツの仲良しコンビがタッグを組んだ本作。

アフリカ系アメリカ人がプリンセスとして初めて描かれたこともあり、大きな話題を呼びました。

そんなアフリカ系アメリカ人の「ティアナ」の母親「ユードラ」を演じたのは、アメリカでは有名なアフリカ系アメリカ人「オプラ・ウィンフリー」

彼女が司会を務める「オプラ・ウィンフリー・ショー」はアメリカ史上最高の番組と称されるほど有名で、司会業以外にも女優やプロデューサーなど多彩に活躍している女性です。

そして、アメリカの歴史上最も偉大な黒人の慈善家としても知られています。

20世紀以降のアメリカでもっとも裕福なアフリカ系アメリカ人と言われ、2007年に発表された「億万長者の女性セレブレティランキング」では総資産約15億ドル(当時の換算によると約1,800億円)を記録し、堂々1位に輝いています。

その財力をもって慈善活動などを行っており、影響力のとても高い人物です。

さて、そんな超セレブな彼女がなぜティアナの母親役に抜擢されたかというと・・・「監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツの二人とディズニーランドに行ったから」

ジョンとロンが、ディズニーランドに行く途中で「プリンセスと魔法のキス」の話をしたところ、オプラが乗り気になって自ら出演したいと申し出たとのこと。

オプラはティアナと同じ“アフリカ系アメリカ人”。本作に興味を示すのもおかしな話ではありません。

差別対象として大きな問題を抱える黒人がプリンセスになるというのは、アメリカ社会では革新的な話ですからね。

ただ公開後、ディズニーの配慮に称賛があった一方で、当時あった差別が描かれていないことなどのバッシングが黒人社会から上がりました。

黒人差別はアメリカでは根深い問題。

こうなることも仕方ないことなのかもしれませんね。

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