【tdr0218】ピクサーに登場するあの電気スタンドは一体なに?

ピクサー作品の冒頭にて、跳ね回りながら登場する「電気スタンド」。「PIXAR」の「I」のポジションに移動し、シャキッと背筋を伸ばす姿はなんとも可愛らしいですよね。

いまや、定番キャラクターとなった「電気スタンド」ですが、何故「電気スタンド」が冒頭に登場するのか、気になりませんか?

ピクサーとどんな関係にあるのか、考えれば考えるほど不思議です。

しかし、これにはきちんと深い意味がありました。

「電気スタンド」のキャラクターが生まれたのはピクサーが独立企業として創立された翌年のこと。手掛けたのはピクサー創立に携わり、「トイ・ストーリー」などの監督としても知られる「ジョン・ラセター」でした。

彼はピクサーに移籍後、3DCGアニメの作成をはじめ、短編作品の製作に励みました。そして1986年、ピクサー初作品であり、彼の初監督作品である「ルクソーJr.」を公開。なんと、この作品のタイトルにもなっている「ルクソーJr.」こそ、あの「電気スタンド」の正体なのです。

しかも、モデルは「ジョン・ラセター」の机にあった電気スタンドだというから驚きです。

ここまで説明すれば、もうお分かりかと思いますが、あの「電気スタンド」はピクサーにとって初めての主役キャラクターであり、ピクサーを支えた「ジョン・ラセター」にとって思い出深いキャラクターという、かけがえのない存在と言えます。

だからこそ、毎回冒頭に登場するのですね。

ちなみに、「ジョン・ラセター」にはピクサーでディズニーと関わる以前に、ディズニーに関係する仕事をしていたというエピソードがあります。それは、ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」で「スキッパー(船頭兼案内役)」をしていたということ。今や有名監督である彼ですが、そんな過去があろうとは思いもしませんよね。

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