【tdr0096】「白雪姫」のあのキャラクターにセリフがなかったのは何故?
世界初の長編カラーアニメーションであり、ディズニー映画の第一作目となった「白雪姫」。言わずと知れたグリム童話「白雪姫」を原作に制作され、アメリカでは1937年12月21日に、日本では1950年9月26日に公開されました。
そんな「白雪姫」において欠かせないマスコット的キャラクターといったら、やはり「七人の小人」ですよね。森の奥にある鉱山でダイヤモンド掘りをしている個性豊かな小人たちですが、それぞれの名前が、その小人の性格を表していることはご存知でしたか?
意外と名前を知らない人もいるので、少しまとめてみましょう。
○ドック(Doc)/先生:メガネをかけた物知りな小人。リーダー的存在。
○グランピー(Grumpy)/おこりんぼ:現実的で感情的だが、根は優しい。
○スニージー(Sneezy)/くしゃみ:花粉が苦手。
○スリーピー(Sleepy)/ねぼすけ:いつも眠たそうにしている。
○バッシュフル(Bashful)/照れすけ:照れ屋でピュア。
○ハッピー(Happy)/ごきげん:笑顔を絶やさない元気あふれるムードメーカー。
○ドーピー(Dopey)/おとぼけ:小人の中では唯一、発言をせず、髭が無い。
さて、この七人の中で「ドービー」だけが異質な小人となっています。他の小人たちは髭を生やし、言葉を発し、歌だって歌うのに、ドービーだけはどれにも当てはまりません。
髭は別にいいとして、何故セリフがなかったのでしょうか?「おとぼけ」な性格、といっても、セリフがないことと直結しているとは思えませんよね。
これについて、ウォルト・ディズニーによれば、「喋ろうと試みたこともないから」と答えていますが、実際にはそうではなく、「ドーピーのイメージに合う声優が見つからなかったため」と言われています。
なるほど、声優が見つからないから、もう喋らせなくていいだろう、という判断だったわけですね。ある意味、極論のようにも思えます。ですが、これにより、ドービーは動きや仕草でその性格を十分に表現し、その個性を発揮できたのでしょうね。