【tdr1825】ハリソン・ハイタワー三世の冒険記録

頭脳明晰だけど傲慢で傍若無人、強欲で利己的な秘密主義者・・・

「欲しいものは奪ってでも手に入れる」、従者いわく「悪い癖」の持ち主“ハリソン・ハイタワー三世”。

冒険家としても知られる彼が築いたホテル・ハイタワーには、世界各地で集めた文化的遺産・美術品のコレクションがあちらこちらに飾られています。

勿論、これらのコレクションは一度の遠征で手に入れたものではありません。

長年かけて、回数を重ねて手に入れたものなのです。

今回はそんな彼の冒険の記録を年表形式にしてまとめてみました。

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1875年:アジア探検(日本、清国、朝鮮、蒙古、カンボジアへ)
日本では鎧と刀、カンボジアでは女神像と寺院の一部、造船層の浅浮彫りを入手。カンボジア寺院から奪った一部はホテルロビーにある暖炉に使われている。

1879年:ルーマニア・ヨーロッパ探検
巨大なガーゴイル、竜を抱える女神像、大聖堂の廃墟からケルト族の門を入手。略奪したケルト族の門は書斎へ続くウェイティングルームの入口に使われている。※ケルト族の門は1892年の北海遠征で略奪した説もあり。

1880年:東アフリカ探検
大量の仮面と衣類を入手。

1881年:イースター島・オセアニア探検
モアイ像を物々交換する。

1882年:ギリシャ・地中海探検、ローマ・地中海探検
ローマ・地中海探検で略奪した古代ローマの神殿と思われる一部はゲスト用のエレベーターの装飾に使われている。他、頭部が欠けたギリシャの女神像、足だけが残ったローマの女神像、ポセイドン像を入手。

1883年:メソアメリカ探検
水晶髑髏の神殿やレイジングスピリッツの祭祀場を訪れ、クリスタルスカルの1つを略奪した(未確定)他、レイジングスピリッツの石像を略奪。他、アステカの女神像、骸骨神トラゾルテオトルの像を入手する。

1884年:インド探検
タマス像、インドの女神像、彫像、コブラと孔雀の噴水を入手。

1887年:王家の谷、エジプト探検
小さなスフィンクス像と墓石を略奪、ホテルのフロントカウンターに使われている。他、クレオパトラの女神像を入手。

1888年:再びアジア探検(ペルシア遠征)
翼の生えた女神像(スフィンクス)を入手。

1892年:北海遠征(アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、スカンディナヴィアへ)
大聖堂の廃墟からケルト族の門を略奪。※1879年説もある。

1899年:アフリカ探検(コンゴ川遠征)
ムトゥンドゥ族からシリキ・ウトゥンドゥという偶像を略奪する(ように仕向けられ、知らずに奪う)。

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初探検からシリキを手に入れるまでの年月は24年。

ハイタワー三世は1835年生まれなので、40歳から64歳の間、冒険を重ねてきたというわけです。

24年間の略奪行為については褒められたものではありませんが、その行動力は目を瞠るものがあります。

「ファラオ探検家クラブ」の会長は伊達ではありませんね。

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