【tdr1537】あまり知られていない?「カリブの海賊」の物語とは

東京ディズニーランド開園時からある定番アトラクションの一つ「カリブの海賊」

“バトー”と呼ばれるボート型のライドに乗り、海賊の生きた時代を追体験するアトラクションになっていますが、一体どんな物語があるのか、知らない人も多いようです。

そこで今回は、カリブの海賊のリニューアル前と後の物語についてご紹介。

【リニューアル前(2007年以前)】

バトーに乗って、右手にブルーバイユが見えるエリア。ここは“海賊が滅んだ平和な時代”のニューオリンズを描いています。

日本贔屓のお金持ちが提灯をつるし、ガーデンパーティーをしているのがブルーバイユ(レストラン)。

ロッキングチェアに座るサムじいさんを過ぎると、頭上に骸骨が登場。バトーが滑り落ち、“海賊が滅んだ直後にタイムスリップ”します。

・「デッドマンズ・コーブ(死者の入り江)」のシーン

バトー右手に“宝を奪い合って共倒れした海賊の骸骨”が登場。彼らは自分が死んだことに気付いてなく、嵐の中、酒を飲んだり、舵をとったりしています。

そのまま進むと、呪われた宝の山が登場。

ゲストたちはその宝を見たがために、今度は“海賊が生きている時代にタイムスリップ”します。

・町を狙う海賊船が砦に大砲を撃っているシーン

海賊の侵入を許し、捕まった市長は井戸で水責めの拷問を受け、宝の在り処を問われ、町の女性たちはオークションにかけられ、散々な目に。

海賊から逃げ、樽の中に身をひそめている女性もいる中、ほうきを片手に海賊を追いかけまわしている女性の姿も・・・。

そして海賊達は陽気に歌いながらラム酒を飲み、町に火を放ちます。牢獄に入っている海賊もいる中、お構いなしで火薬庫での撃ち合いを始めます。

【リニューアル後(2007年以降)】

※大体の流れは一緒なので異なる部分だけ・・・

・バトーが出発し、喋る骸骨が登場

「おい!てめー達、今更コースを変えようたって間に合わねえぜ。この先の入り江にゃ恐ろしい海賊どもが手ぐすね引いて待ってるぞ!皆ひと塊りになって、きたねぇ手を船から出すな!でねぇと海賊どもにぶった切られるぞ。俺の言葉を信用しろよ」

「この先は危険でいっぱいだ。第一言うこときかねぇとデイヴィ・ジョーンズがタダじゃおかねぇよ」

と骸骨のセリフと共に、タイムスリップ。

・オリジナル同様、16世紀末の「デッドマンズ・コーブ(死者の入り江)」へ

「Dead men tell no tales…(死人に口なし)」の声が聞こえる中、砂に埋もれる宝や、放っておかれた骸骨の先を進むと、今度は酒を煽る骸骨、宝に埋もれる骸骨など、あたかも生きているかのような骸骨たちが登場。

そして、スモーク・スクリーンに映るデイヴィ・ジョーンズが登場し、ゲストは更にタイムスリップします。

・「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽と共に、海賊船が大砲を撃つシーンへ

リニューアル前は黒髭エドワード・ティーチが乗っていた船には、キャプテン・バルボッサの姿が。ジャック・スパロウを差し出せと英語で口走っています。

そして町では市長改め治安判事が宝の在り処とジャック・スパロウの所在を問う水責めの刑に。

樽の中に潜んでいた女性はジャック・スパロウに替わり、樽の前に座る男の手に握られているものが女性の服から鍵に変更。

男が「宝の地図を見付けられても、この宝の部屋の鍵がなきゃ・・・」と口にしているのをジャックが背後から見ているシーンになっています。

※この宝とは海賊ラフィットが掻き集めた宝のこと。ライドに乗る前に宝の地図を見ることができます。

そうしてバトーは進み、牢獄のシーンへ。火をつけ、逃げた先で誤って牢獄に入ってしまったお間抜けな海賊たちを見送り進むと、宝の部屋に辿り着いたジャック・スパロウがお出迎え。

陽気に歌を歌い、グラスを傾けています。

と、このような感じで物語が構成されています。

ざっくりいうと・・・

海賊の居ない世界→海賊の末路→海賊の居た時代→ジャックが宝を狙う→無事ゲット

という流れになっているわけです。

なんとなく雰囲気で楽しんでいたという人も多いかと思いますが、こうやって物語の設定を知ると、だからあの人形はあんな動きをしていたのか、なんて納得して見ることができますよね。

関連記事

ページ上部へ戻る