【tdr0433】2014年から2015年にかけてディズニーランドとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の競争が激化!?

遊園地・テーマパークの入場者数がピークになるのは、やはり夏休みの間ではないでしょうか?もはや東の老舗ともいえる東京ディズニーランドの夏の入園者数はおよそ100万人~150万人といわれます。

対抗する大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、2014年7月15日に「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をオープンさせました。オープン初日には3000人の行列ができ、注目を集めています。これをはずみに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のほうも夏の間の入場者数が拡大しています。

「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」には、450億円もの費用がつぎ込まれました。世界的に見ても最大級のアトラクションです。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の年間売り上げが約1000億円であることを考えると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がどれだけの覚悟でこのアトラクションを建設したかがわかろうというものです。

これまで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)はアトラクションのクオリティー面では東京ディズニーランドには及ばないという不名誉な評価が与えられてきました。しかし、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」には今話題の「プロジェクションマッピング」をはじめとした最新技術が投入され、ディズニーランド負けないクオリティーであるとも言われています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を起爆剤として、今後10年間の売り上げを5兆6千億円と見込んでいます。まさに社運をかけた大プロジェクトであると言えるでしょう。

一方の東京ディズニーランドも負けてはいません。まず2014年5月にシンデレラ城での新しいレギュラーショー「ワンス・アポン・ア・タイム」を開始しました。こちらもプロジェクションマッピングを利用していて、夜空に浮かぶシンデレラ城に、数々の名曲とともにディズニー作品が絵本のように映し出されるというエンターテインメントです。

さらには1983年以来初めてというジャングルクルーズのリニューアルを行い、2014年9月に「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」を開始、そして、6月にクローズした「キャプテンEO」にかわり、2015年の夏には人気アニメ「リロ&スティッチ」のアトラクションをオープンする予定です。

加えて東京ディズニーシーでは、マーメイドラグーンシアターをリニューアルして、これまで行われていた「マーメイドラグーンシアター」にかわり、同じく「リトル・マーメイド」を題材とした「キング・トリトンのコンサート」を2015年4月24日にスタートさせることを決定するなど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ほどの大規模ではないものの、新たなショーの開始やアトラクションのリニューアルなどで顧客を飽きさせないような攻勢をかけてきています。

2014年から2015年にかけて、東西に分かれた東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の熾烈な競争が行われていきます。これにより、双方ともに入場者数と売り上げの増大が見込まれると言っていいのではないでしょうか。

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