【tdr0728】「トイ・ストーリー」にモデルあり?玩具の物語「ティン・トイ」とは
ピクサーの代表作であり、人気シリーズ作品の「トイ・ストーリー」
この作品にはモデルとなる短編作品がありました。
その作品というのが、「トイ・ストーリー」の監督を務めたジョン・ラセターの作品「ティン・トイ」です。「ルクソーJr.」、「レッズ・ドリーム」という短編作品に続き、1988年に発表、アカデミー短編アニメーション賞を受賞しました。
物語は主人公であるブリキ人形が、玩具の扱いが酷い人間の赤ちゃんから逃げ出そうとする、というもの。・・・どこか、「トイ・ストーリー」に通ずるものがありますよね。
この作品の発表後、「ティン・トイ」は人気を獲得。クリスマステレビ用として「主人公が仲間の玩具を探して旅をする」という内容の30分番組の制作が企画されました。
そこにストップをかけたのが、ディズニーだったのです。
当時「ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ」の会長であったジェフリー・カッツェンバーグがラセターを引き抜こうとして失敗していたこと、アップルとピクサーの設立者であるスティーブ・ジョブズがディズニーにCG制作の売り込みを行っていたことなどの大人の事情が絡み、「なら、ピクサーにディズニー映画を作らせよう」と結論づいたのです。
そして「30分番組が作れるなら映画も作れる」と説得し、「ティン・トイ」の制作は中止。「トイ・ストーリー」の制作がスタートしたのでした。
様々な事情から生まれた「トイ・ストーリー」
それがいまではピクサーが誇る人気シリーズとして、世界中から愛される作品になったのですから、なんだか感慨深いですよね。