【tdr1988】実写版「ジャングル・クルーズ」にはゲイ役が登場!?起用キャストや設定に物議
東京ディズニーランドにもある人気アトラクション「ジャングル・クルーズ」。
ボートに乗って「スキッパー(船長)」の軽快なトークと共にジャングルを巡る・・・長年愛されてきた定番中の定番アトラクションですね。
そんなド定番アトラクションである「ジャングル・クルーズ」が「カリブの海賊」に続き、実写映画化へ・・・。
発表を受け、期待や不安など様々な声が上がっていましたが、この度、映画オリジナルの新キャラクターを巡って物議を醸しています。
新キャラクターは“ゲイ”!?
実は本作品に、ディズニー史上初めてゲイのキャラクターが登場することが発表されたのです。
ゲイ役と報じられたのは、「ジャングル・クルーズ」の主演エミリーが演じる役の弟。
The Sunが報じたこの内容が本当であれば、ディズニー史上初のLGBT+のキャラクターということになります。
現在の時代を反映した、映画界にとってもディズニーにとっても大きな変化をもたらすきっかけになるキャラクター・・・のように思えるのですが、実際のところLGBT+界隈からはあまり歓迎されていない様です。
それは一体何故なのか、以下にまとめてみました。
演じる人物が“ストレート”
主役の弟を演じるのはコメディアンのジャック・ホワイトホールという人物なのですが、彼自身はゲイではなくストレートだということが問題視されています。
これまで様々な作品でストレートによるマイノリティ役は多々演じられてきたはずですが、昨今この流れが批判され、「LGBT+役は実際にLGBT+の役者に演じさせるべき」という声が増えてきています。
また、ハリウッドでのマイノリティの役者起用が非常に少ないこともあり、多様性を増やすためにもマイノリティ役者の起用の声が大きくなっているようです。
実際、ストレートがトランスジェンダー役を演じると報じられた後に批判が殺到して役を降板した、という事例があるほど。
こうした理由から今作でもストレートの起用が問題視されたわけですが、そもそも性的マイノリティの役者の数は限られている上、その中からキャラクターのイメージに合う人物を見つけるのは難しい話ですから、簡単に解決できる問題ではなさそうです。
キャラクター設定に差別あり・・・?
批判の声はキャラクター設定にも及んでいます。
その理由はジャック演じる主役の弟が「男らしさが欠けた、ナヨナヨした面白い人物」という設定と報じられたため。
確かに設定だけをみると、「LGBT+の男は男らしくない、ナヨナヨしている」という偏見のようにも受け取ることもできますよね。
ただ、ストレートだろうがマイノリティだろうが、男らしい、男らしくない人物はいるもの。
少し過敏になり過ぎな感じも受け取れます。
このような問題で批判が集まり、作品がねじ曲げられることだけは無いようにして欲しいですね。
「美女と野獣」でもあったゲイ騒動
ちなみに、ディズニーのゲイ騒動といえば、2017年に実写化された「美女と野獣」でも一悶着ありました。
この作品では、ガストンが大好きなゲイを思わせるキャラクター「ル・フウ」が登場。
元々ゲイという設定ではなかったものの、ジョークで男性とダンスした結果、ゲイ的な扱いになったキャラクターで、本編でも公式でもゲイであると明確に言及されてはいません。
ただそれでも、一部の国では規制がかかるなど大きな反響を与えました。
同性愛を受け入れない国もありますし、同性愛の演じ方で問題視する国もあり、LGBT+の人物を作品に取り入れるのはまだまだ問題が山積み状態。
今後、こうしたことで批判されないような流れが出来上がると良いですね。