【tdr0424】声優でも俳優でもない素人が主役キャラクターを演じた?
コンピュータグラフィックスアニメーションを得意とするアメリカの映像制作会社「ピクサー・アニメーション・スタジオ」
ピクサー初の長編作品である「トイ・ストーリー」をはじめ、数多くのヒット作品を世に排出してきました。
そのヒットの裏には、作品の映像美は勿論、妥協を許さないストイックな姿勢と細やかな演出、魅力あふれるストーリー、そして何より個性的なキャラクターに命を吹き込む声優の存在が大きいでしょう。
ピクサー作品の声優には超大物俳優も抜擢されています。
代表作の「トイ・ストーリー」の主人公「ウッディ」には「トム・ハンクス」、「バズ・ライトイヤー」には「ティム・アレン」、「バズライフ」の「ホッパー」役に「ケヴィン・スペイシー」、「モンスターズ・インク」の「マイク」役に「ビリー・クリスタル」など挙げればきりがないほど、有名俳優陣を豪華に起用しています。
ハリウッドという舞台で演技をしている一流の方々だからこそ、声一つの演技も一流、ということかもしれませんね。
もちろん、アメリカでベテランの声優方も数多く起用されています。
アニメーションにとって声はとても重要なもの。
棒演技をされては作品が台無しになってしまいますから、声優選びも余念がありません。
ただピクサー作品の中でひとりだけ、俳優でもなければプロの声優でもない人物が主要キャラクターを演じたことがあります。
その人物とは、なんとピクサーで働くスタッフというから驚きです。
一体何故、そんなことになったのでしょうか。
実はピクサーでは作品の製作途中でスタッフがセリフの仮収録をし、声優を決めるという方法が取られています。
その時のキャラクターの雰囲気なり、セリフ回しなり、「これだ」と思う人を見繕うわけですが、その段階で声を担当したスタッフが大抜擢されたのです。
担当したのは「レミーのおいしいレストラン」で、ネズミのレミーと共に一流のシェフを目指す若者「リングイニ」
1シーンしかないようなキャラクターならまだしも、主役クラスに抜擢されたのですから、演じたスタッフ「ルー・ロマーノ」も困惑したでしょう。
キャラクターを演じるのは、プロアマ関係なくキャラクターに合った人が一番、ということですね。