【tdr0042】現実を認識させないための高さ制限

東京ディズニーリゾートでは、「いかにゲストに夢を与えられるか」を重要視しており、現実を感じさせない工夫を懲らしています。

たとえば、現実を連想してしまうようなものをディズニーパーク内から減らしたり、現実を実感してしまうような建造物や風景が見えないようにしたりと、夢を与えるため徹底した取り組みがなされているのです。

言われてみなければ気づかないかもしれませんが、ディズニーパーク内にいながら、アトラクションやランドマークなどを含むディズニーの建造物以外の物を見たことはないですよね。

それというのも、現実を認識させないためにディズニーが設けた高さ制限が関係しているのです。ある一定の高さ以上の建造物をディズニーパーク内外において建てないようにすることで、夢の国を保っているというわけです。

そのため、ディズニーリゾートに建てられるホテルの高さは12階までと決められています。それ以上の高さだと、ディズニーパークから見えてしまう恐れがある、ということですね。

また、この高さ制限には「夢を守る」ほかに、「忌み数」を避けるという意味合いも含まれています。西洋の「忌み数」といえば「13」ですから、その不吉な数字を避けるためにも12階までにした、ということです。そうすることで、ディズニーパークから見えずに済み、「忌み数」も避けられるわけですから、まさに一石二鳥ですよね。

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