【tdr0091】ティンカー・ベルの声優は携帯電話で決まった?
2008年12月23日に公開されたディズニー映画「ティンカー・ベル」。1953年にアメリカで公開された「ピーター・パン」ではセリフがなく、マスコットのような存在だった妖精が主役になった物語ですね。
「それは、世界で一番有名な妖精の、誰も知らない秘密の物語・・・」というキャッチコピーからも、有名なはずなのに、謎だらけで何も知られていないということがよく解ります。
さて、「ピーター・パン」ではセリフがなかったために、声優がつくことのなかったティンカー・ベルですが、本作では主役であるため、ティンカー・ベルを務める声優を探す必要がありました。
そこで普通なら、「声優歴・実力があるプロの声優」から募って、オーディジョンを開き、主役を務める声優を決めるものだと思いますよね?ましてや、あのディズニー映画の主役を決めるのですから、尚のことです。しかし、そんな普通のオーディジョンが開かれることはなく、驚くべき方法で声優を募りました。
その方法というのが、なんと「携帯電話」。
まず、ディズニー公式携帯サイトにてユーザー登録をし、映画の公式サイトへとアクセスさせます。そのあと、応募者の名前とオーディション用のセリフを携帯電話から吹き込み、それを送信させる、という方法でオーディションを開催したのです。
画期的なこのオーディションがプロアマ問わずに開かれたことと、気軽に参加できることで応募者が殺到。応募総数はなんと17,358人にも及びました。そしてこの中から一気に5人に絞られ、更なる審査をし、ようやく1人に決まったのです。
しかも、この厳しいオーディションに勝ち残ったのは声優歴ゼロの素人というから驚き。その方の名前は「深町彩里」さん。このときのオーディションがきっかけで声優デビューし、今なおティンカー・ベルを主に声優活動をしています。