【tdr0463】ゲストに怪我はさせない!?東京ディズニーリゾートの災害への取り組み
浦安沖の埋立地に築きあげられた夢の国「東京ディズニーリゾート」
この夢の国は、災害にとても強く設計されました。
まだ記憶に新しい東北地方太平洋沖地震では、日本観測史上最大となるマグニチュード9もの地震が発生したにも関わらず、被害は駐車場の一部が液状化した程度で済み、アトラクションや施設に大きな損壊はありませんでした。
通常であれば埋立地は地盤が緩く、地震に弱いはずですよね。
東京ディズニーランド企画段階で、それは周知の事実だったため、「サンドコンパクションパイル工法(SCP工法)」と呼ばれる地盤の改良強化が施されました。
そして、アトラクション・施設等には強い揺れに耐えられるよう、安全面における厳しい基準をクリアし、強固な造りで建設されました。
また、内装も防災を意識し、ガラスには飛散防止用のフィルムを、照明など天井に吊られているものに対しては落下防止用のセーフティーワイヤーを取り付けるなど、損壊によってゲストが怪我をしないように対策が取られています。
安全対策は土地や建物だけではありません。
キャストの防災意識向上もそのひとつです。
その一環として、2日に1回のペースで「震度6強を想定した防災訓練」を行っています。
これだけ頻繁に防災訓練をしているため、キャスト達の誘導能力は非常に高く、先の「東北地方太平洋沖地震」においても、冷静な対処を見せてくれました。
これも全て、創始者ウォルト・ディズニーの「家族一緒に安全で楽しい場所で楽しんでほしい」という意志に則ったもの。
何よりも安全を重視する、ディズニーの姿勢の表れともいえます。