【tdr0462】「レミーのおいしいレストラン」のあの料理長にはモデルがいた?
アメリカでは2007年6月29日に、日本では7月28日に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオによる長編アニメーション映画「レミーの美味しいレストラン」
厨房にとって招かれざる客であるネズミでありながらシェフを夢見る「レミー」と、雑用係「リングイニ」がパリ一番のシェフを目指す物語で、第80回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞した作品です。
物語の舞台はレストラン「グストー」
そこで料理長を務める「スキナー」という男が、本作の敵役です。「スキナー」の頭の中は常に金儲けの算段でいっぱい。
オーナーである「グストー」の死後はやたらと威張り、幅を利かせて、「グストー」名義で金儲けしようと画策する、嫌な奴です。
さて、そんな彼の名前である「スキナー」には、実在するモデルがいました。そのモデルの名前は「バラス・フレデリック・スキナー」。20世紀において影響力の強かった心理学者の一人で、行動分析学の創始者です。
それにしても何故、心理学者の名前が使われたのでしょうか?
「バラス・フレデリック・スキナー」は、動物の行動を分析・研究していました。その過程でネズミを使った動物実験も多く行っていたのです。
本作の主人公はネズミですから、その兼ね合いから、ネズミとの因縁がある彼の名前がチョイスされました。
スキナーとネズミは、現実でもアニメでも相容れない関係、ということですね。