【tdr0386】アメリカ河の色は何故濁っているのか

トムソーヤ島を囲むように流れる「アメリカ河」

実はこの河には「トム・ソーヤの冒険」の愛読者であったウォルト・ディズニーのこだわりが詰まっています。

ひとつは「トム・ソーヤの冒険」に出てくる「ミシシッピ川」の本物の水が、東京ディズニーランド開園前に注がれたこと。

そしてもうひとつが、その色です。

アメリカ河の水の色は透き通っていません。それどころか、濁った泥水のように見えますよね。

別に手入れを怠っているとか、そういうことではありません。

わざと、濁っているかのように着色しているのです。

冒頭にも書いたとおり、アメリカ河にはミシシッピ川の水が少量ながら混じっています。アメリカ河のモデルがミシシッピ川だからこそ、わざわざミシシッピ川の水をとりよせたわけですが、その水の色が本物のミシシッピ川とかけ離れていたら・・・雰囲気が壊れてしまいますよね。

だからこそ、濁っているような着色を施したのです。

この着色には結構な困難があり、試行錯誤の末、ようやく適した色を創り出すことに成功しました。

小さなことのように思えますが、色一つで世界観はまるっきり変わってしまいます。こうしたこだわりが実を結んで、ひとつの世界を築き上げているのですね。

ウォルトの「トム・ソーヤの冒険」に対する熱い思いが伝わるようです。

関連記事

ページ上部へ戻る