【tdr1801】安全のためにウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのホテルで“アレ”が廃止に
フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の一部ホテルから、どこのホテルにもあるお馴染みの“アレ”が廃止されることで話題を集めています。
その“アレ”とはドアノブにかける「Do Not Disturb(起こさないでください)」のサイン。
「Do Not Disturb」は、ホテルスタッフが掃除などの理由で部屋に許可なく入ることを避けるために使われる世界共通のサインですが、これを米ディズニーは廃止するというのです。
そして、“24時間以内に1度”ホテルスタッフが“必ず”客室に入って安全確認することを“義務付け”ました。
これではプライバシーが無いようにも思えますが、かわりに「Room Occupied(使用中です)」というサインが用意されており、このサインが提示されている場合はホテルスタッフが“ノック”して許可を得てから客室に入ることになっています。これなら、安心ですよね。
とはいえ、何故わざわざサインを廃止する必要があるのでしょうか。
・・・実はこれには深い理由があるのです。
その理由とは2017年アメリカ・ラスベガスで起きた銃乱射事件。
犯人の男は標的にした音楽フェスの会場と隣接するマンダレイ・ベイ・ホテルの32階から自動式の銃を乱射し、58人の死者と500人以上の負傷者を出す悲劇を起こしました。
このとき、犯人の男はホテルスタッフを入れないため、ドアに「Do Not Disturb」をかけていたとされています。
つまり、こうした事件を引き起こさないために、ホテルスタッフが部屋の確認をする、というわけです。
また、病気などで倒れていないかどうか、ゲスト自身の安全確認にもつながるので一石二鳥のサービスとも言えます。
常にゲストの安全を優先し、サービスをよりよい形に変えていく。ディズニーらしい最高のサービスですね。