【tdr0288】おもちゃのほうきで繰り出される魔法のようなパフォーマンス
一日に数万単位の人々が往来する東京ディズニーリゾート。
それだけの人が集まれば、当然ごみが大量に出て地面がゴミだらけになっても不思議ではありませんが、東京ディズニーリゾートではゴミが落ちているなんてことがありません。
それは「カストーディアル」の働きがあるからです。
「カストーディアル(custodial)」とは「維持・管理」という意味合いの単語で、清掃をメインとするキャストを指します。
右手に箒、左手に塵取りをもって清掃するのですが、これらにも名前が付けられており、塵取りはそのまま英訳して「ダストパン(dustpan)」、箒は「トイブルーム(toy broom)」と呼ばれています。
「おもちゃのほうき」と呼ぶなんて、流石夢の国ですよね。
さて、彼らカストーディアルが丁寧に清掃をしてくれるため、園内は常に綺麗な状態を維持しているわけですが、清掃だけが仕事ではありません。カストーディアルも東京ディズニーリゾートのキャスト(出演者)ですから、ゲストを楽しませるパフォーマンスを持っているのです。
そのパフォーマンスは雨降りで水溜まりができたとき等に行われます。
水溜まりに「トイブルーム」の毛先をつけて、地面にディズニーキャラクターの絵を描くのです。
しかも、描かれる絵はどれもクオリティの高いもの。
「おもちゃのほうき」で手早くお馴染みのディズニーキャラクターを描き出すその様は、まるで魔法でも見ているような気分になれます。差し詰め、カストーディアルは「夢の国の魔法使い」といったところでしょうか。
もしも、雨上がりのタイミングでカストーディアルに出会えたら、魔法を見せてもらえるかもしれませんね。