【tdr1310】「塔の上のラプンツェル」は男性を意識して制作された?
2010年11月24日(日本では2011年3月12日)に公開された映画「塔の上のラプンツェル」
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが手がける長編作品の記念すべき第50作目であり、初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」として公開され、高い評価を得た作品です。
日本では公開前日に東日本大震災が発生し、大ヒットとはなりませんでしたが、その人気は高く、ヒロインであるラプンツェルも人気プリンセスの一人として数えられています。
さて、1940年代から映画化する企画が検討されていたラプンツェルですが、その制作にあたって“男性客”を強く意識したと言われています。
ディズニーのプリンセスストーリーは長らく“女性向け”傾向がありましたが、何故ここに来て“男性客”を意識することになったのでしょうか?
理由は単純に「ヒットさせるため」
2009年に公開された「プリンセスと魔法のキス」は、興行収入がディズニー社の想定よりも伸びませんでした。その原因を「プリンセスを前面に押し出し過ぎ、男性客を取り込めなかったため」と解釈したディズニー社は、男性客を意識した制作に取りかかったのです。
「塔の上のラプンツェル」で男性客を取り込むため、ヒロインの相手役であるにフリン・ライダーの出番を多くし、その存在感を強くしました。
また、男性客が興味を示すよう、タイトル(原題)を「Rapunzel(ラプンツェル)」から「Tangled(タングルド)」に変更し、プリンセス感を抑えました。
そうした努力の結果、海外ではヒットし、高い評価を得られたのです。
ちなみに原題の「Tangled(タングルド)」とは、「もつれた」という意味。
確かにプリンセスの名前よりも、こちらの方が男性にとって入りやすいでしょうね。