【tdr0519】「イッツ・ア・スモールワールド」は元々○○が使用される予定だった
約550体ものフィギュアが彩る小さな世界「イッツ・ア・スモールワールド」
「ヨーロッパ→アジア→アフリカ→中南米→オセアニア→フィナーレ」の順で進み、それぞれの国をイメージしたフィギュアと背景を見て回る、小さな世界一周旅行を楽しむアトラクションです。
そして、このアトラクションと言えば、忘れてはならないのがテーマソングの「小さな世界」
まさにうってつけのタイトルと曲ですが、もともとはテーマソング自体用意するつもりはありませんでした。
「イッツ・ア・スモールワールド」設計時のことです。
このとき、ウォルト・ディズニーはBGMに「それぞれの国の国歌」を使用しようとしていました。国家はそれぞれの国を象徴する歌ですから、その国をイメージさせるのに丁度いいと考えたのでしょう。
そして、実際に国家をセッティングして試してみたところ・・・これが全く合わなかったのです。
国歌は、それぞれの国の民族性が反映された歌。曲調やテンポが異なるのは当然のことです。
ラテン系の国はアップテンポなものが多く、ゲルマン系は力強く、スラブ系は悲壮感があり、そして日本はかなりスローテンポな国歌・・・と、まるっきり異なります。
どんなにうまく配置したとしても、まるで「イントロクイズ」でもしているかのようにガチャガチャしてしまいます。
これでは世界観どころではありませんよね。
結局、「国歌使用案」はボツになり、皆の知る名曲「小さな世界」が生まれました。
因みに、「イッツ・ア・スモールワールド」はそれぞれ自国のセクションが長くなるように設計されており、東京ディズニーランドの場合であれば、日本のセクションが他より長い設定になっています。
もし、「国歌使用案」が採用されていたら・・・短い国歌である「君が代」が一曲まるまる流れていたかもしれませんね。