【tdr0239】「犬語翻訳機」のモデルは日本の玩具
2009年に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ製作の「カールじいさんの空飛ぶ家」
ピクサー初となる長編3D映画で、第67回ゴールデングローブ賞でアニメ映画賞・作曲賞を受賞しました。
愛する妻を亡くした78歳のおじいさんと、8歳の好奇心旺盛な少年が繰り広げる夢と冒険をかけた物語ですが、犬がたくさん登場する物語でもあります。
といっても、ただの犬ではありません。人の言葉で話す犬です。
人の言葉で話す、というとかなりメルヘンチックに聞こえますが、実際は犬の首輪につけられた「犬語翻訳機」の機能によるもの・・・という何とも現実向きな設定となっています。ただ作中では、「犬語翻訳機」が大活躍、犬が物語に重要に絡み、個性を発揮させました。
さて。この「犬語翻訳機」、過去に似たような製品が実際に販売され、話題になったのをご存知でしょうか?
その名も「バウリンガル」
「犬の鳴き声から感情を分析し、日本語に置き換えて液晶に表示する」という玩具で、タカラトミー(当時:タカラ)とインデックスホールディングス(当時:インデックス)、日本音響研究所が共同で開発し、当時話題になりました。
実はこの「バウリンガル」が「犬語翻訳機」のモデルなのです。
日本のみならず、海外でも「バウリンガル」が注目されていた、というわけですね。