【tdr1570】「トイ・ストーリー」の声優にまつわる大人の事情とは
1995年に公開されたピクサー初の長編アニメーション映画「トイ・ストーリー」
その主人公であるウッディの声優はアメリカではトム・ハンクス、日本では唐沢寿明が演じ、もう一人の主人公バズ・ライトイヤーはアメリカではティム・アレン、日本では所ジョージが演じています。
しかし、両国とも元々はこのキャスティングではありませんでした。
アメリカでの元々の配役は・・・
元々ピクサーは、ウッディ役にポール・ニューマン、バズ役にジム・キャリーを希望していたそうです。
しかし、予算の都合上、実現せず・・・、ウッディ役に「トム・ハンクス」が決まり、バズ役としてビリー・クリスタルにオファーを出しました。
しかし、ビリーはこのオファーを断り、ティム・アレンがバズ役に決まったのです。
バズ役を断ったビリーは、後に完成した映画を見て断ったことを後悔。「人生最大の間違いだった」と口にしていました。
まさかあれほど面白い作品になるとは思っていなかったのでしょう。この後悔もあって、「モンスターズ・インク」のマイク役オファー時には喜んで引き受けたそうです。
日本での元々の配役は・・・
日本ではウッディ役は山寺宏一が、バズ役には玄田哲章が声優に抜擢され、吹き替え作業も終わっていたのですが・・・、“知名度の高い有名人”を起用することが後に決まり、唐沢寿明と所ジョージに変更されてしまいました。
この出来事を受け、山寺宏一は「だったら知名度を上げてやろう」と奮起。活躍の場を広げ、アニメファン以外にも知られるほどの人気声優・タレントとなりました。
アメリカでも、日本でも様々な事情があった声優事情。もし、あの人がこの声だったら・・・と想像すると、何だか妙な気分になりますね。
因みに、ウッディ役に抜擢されたトム・ハンクスは、子供の頃、「誰も見ていない所で玩具が生きて動いている」と想像していたことがあり、ウッディの声を吹き込むのを楽しみにしていたそうです。
ある意味適任だった、ということですね。