【tdr0238】キャストに研修中はいない?
現在、東京ディズニーリゾートでは正社員2201人、テーマパーク社員が777人、準社員が18066人ものキャストが働いております。(2012年3月31日調べ)
これだけ多くののキャストが最高のサービスを提供してくれることで、我々ゲストが純粋に楽しむことができるわけですが、ここで疑問が1つ。
「こんなにもキャストが在籍しているのに、ネームプレートに【研修中】と表記しているキャストがいないのは何故か」
よく、コンビニエンスストアやレストランで見かける研修中ネームプレートですが、ディズニーリゾート内においては見ることがありません。
これは一体何故か、気になりませんか?
まず、1つの理由としてディズニーの厳しい研修にあります。
面接でキャストの資質があるかないかで振り分けられ、資質があると見込まれた人のみが研修を受けることになっているのですが、この研修、涙を流してしまうほどに厳しいのです。中でもゲストへの接客トレーニングは精神的にも厳しく、少しでも声が小さいとやり直させられるのはザラ。厳しい駄目出しや説教を他研修生たちの前で何度も受け、挫折する人も少なくありません。
その研修を終え、キャストとしてデビューしたのだから、「研修中」表記は必要ないのです。
そして、もうひとつの理由が、キャストにベテランも新人もない、ということ。
ゲストからすると、そのキャストがベテランかどうかなんて解りませんし、どうであろうと最善のサービスを受けたいと考えますよね?その考えから、表記する必要がないと判断されたわけです。
これは「研修中だから・・・」という言い訳を自ら封じたともいえます。それだけ研修に重きを置き、合格した人のみがキャストとして働けるのですから、問題はないということでしょう。
これほど徹底されているからこそ、最高のサービスを提供できるのですね。