【tdr1916】「白雪姫」の女王と魔女を演じ分けた驚きのテクニック

ウォルト・ディズニー・アニメーション初の長編アニメーション作品「白雪姫」

1937年に公開されて早80年、繊細な色使い同様、色褪せない不朽の名作として今なお愛されています。

さて、そんな本作品で最初に声を発したのはヴィラン役の女王「ウィックド・クイーン」

言語版の声を担当したのはアメリカ出身の女優「ルシール・ラ・バーン」

当時65歳だった彼女は本作品を最後に映像作品から姿を消し、72歳で他界しました。

日本人には馴染みのない彼女ですが、彼女の女優魂が感じられるエピソードを1つご紹介します。

知ってのとおり、女王姿の「ウィックド・クイーン」と魔女姿の「ウィックド・ウィッチ」は同一人物のため、どちらも同じ声優が演じています。

女王時は若く、魔女時は老婆であるため、その声も変化させる必要がありました。

そこで、ルシールが執った手段が「抜歯」

自身の口内にあった虫歯を抜くことで、老婆特有の声を演じ分けたのです。

虫歯とはいえ抜歯するとは、恐ろしいプロ根性ですよね。

彼女が身を削って演じた女王と魔女は、「白雪姫」という作品と共に後世に残る名作となりました。

きっと、ここまで長く愛される作品になるなんて思っていなかったことでしょうが、この状況を知ったら「歯を抜いた甲斐があった」と思うかも知れませんね。

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