【tdr0409】「ウォーリー」の演出にはスティーブ・ジョブズのお気に入りが使われた?
アップル社の設立者として知られるスティーブ・ジョブズ。
彼にはルーカスフィルム社が創立したコンピュータ・アニメーション部門(ピクサーの前身団体)を1000万ドルで買収し、「ピクサー」を設立したという経緯がありました。
このため、アップル社はピクサーやディズニーと度々関わってきました。
特に、2008年に公開された長編フルCGアニメーション「ウォーリー」では、作中に出てくる「イヴ」のキャラクターにiPodをデザインした「ジョナサン・アイブ」がアドバイスしたり、主人公である「ウォーリー」の充電完了時の音が「マッキントッシュ(Mac)」の起動音になっていたりと、アップル社の影がチラホラ。
そんな「ウォーリー」ですが、実は作中にスティーブ・ジョブズに関わる演出があります。
その演出とは、主人公「ウォーリー」が停止中の「イヴ」とテレビゲームで遊んでいるシーンにあります。
実はこのとき、遊んでいるゲームがスティーブ・ジョブズゆかりのゲームなのです。
その名も「ポン」
家庭用ゲーム機「オデッセイ」の「テーブルテニス」に感銘を受けたノーラン・ブッシュネルが1972年にアタリ社を立ち上げ、同年の11月に販売したテーブルテニスタイプのゲームで、アーケードゲームとしては世界で初めてヒットしたことでも知られています。
なぜ、このゲームが「スティーブ・ジョブズゆかりのゲーム」なのかというと、彼がこのゲームを好んでプレイしていたから。
当時17歳だったスティーブ・ジョブズは、「ポン」が大のお気に入りだったのです。
「ポン」はスティーブ・ジョブズにとって、少年時代の良き思い出。そんな思い出深いゲームを演出に使うとは・・・ピクサーの粋な計らいですね。