【tdr1415】コストカットがクオリティーを下げている夢の国のダンサー事情
度重なる値上げと、コストカットによるサービスの低下で遂には顧客満足度トップ3内から10へと陥落した東京ディズニーリゾート。ショー・パレードのクオリティー、キャストのサービスが低下し、多くのゲストは不満の声を漏らしています。
一体何故、このようなことになってしまったのでしょうか。
一番の原因は大幅なコストカット。
2008年にはエンターテイメント・ショーの制作費に154億円かけられていましたが、翌年から一気に下降し、2014年には54億円にまで下げられてしまいました。
この100億円カットの裏では人件費カットのため、ダンサーが大勢解雇され、2003年時には120人いたダンサーが2013年には72人にまで減少。
雇われダンサーの多くは中間会社を経由しており、個人事業主扱いのため、健康保険・国民年金・労災保険も全部自己負担と待遇が悪い上、解雇しやすい契約状態。
長年支えてきたダンサーですら簡単に解雇されてしまっています。
更に、“残業させない”ためにショーのリハーサル時間を短縮。残業させないということ自体は良いように聞こえますが、実際は練習する時間がなくなってしまい、ショーのクオリティーを下げる結果となりました。
こうしたコストカットという名のクオリティーカットが続けられているうちは、以前のような夢の国に戻ることはなさそうです。
値上げをするのであれば、まずはクオリティー維持に力を注いでほしいですね。