【tdr0299】「不思議の国のアリス」のような症状とは

ルイス・キャロル著の「不思議の国のアリス」は様々な派生作品を生んだ児童小説として有名ですよね。

ディズニー作品ではアニメーション映画「ふしぎの国のアリス」や実写映画「アリス・イン・ワンダーランド」がありますが、どれも現実にはあり得ない不思議で満ちています。

喋る動物に出会い、体が小さくなったり、大きくなったりしながら奇妙な冒険をするアリス。実際に、こんなことが起きたらパニックになってしまいそうですが、「小さく感じたり、大きく感じたりする」症状が実際にあります。

その名も「不思議の国のアリス症候群」

症状の内容が、まるでルイス・キャロルの小説のようであることから、その名がつきました。

典型的な症状として知られるのは、目に異常がないにも関わらず、本来あるべき大きさよりも極端に小さい、あるいは大きいもののように感じる大小の違和感や、本来の場所よりも近い、あるいは遠く感じる遠近の違和感が挙げられます。

また色覚や触覚、体の部位や時間の感覚などに違和感や異常を覚えるケースもあり、症状を単純に絞れない厄介な一面があります。

これらの症状はたいてい数分で治まりますが、数日続くことも。

子供のころに見られる場合は一過性で済むことが多いのですが、大人で且つ定常的に発症する場合は、早めに病院へ相談した方がいいでしょう。うつ病の前触れになることも考えられますし、最悪の場合、現実感の喪失など症状が悪化する危険性があります。

物語のような不思議な体験は実際したくないものですね。

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