【tdr0055】「トイ・ストーリー」と「ジュラシック・パーク」の関係

ピクサー・アニメーション・スタジオの代名詞ともいえる大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」。この作品の中には、随所に「ジュラシック・パーク」を意識した内容が含まれています。

まずはキャラクター。

「トイ・ストーリー」シリーズを通して登場する恐竜のおもちゃと言えば「レックス」ですが、このレックスが採用された裏には「ジュラシック・パーク」の影響があったといわれています。

「トイ・ストーリー」製作中、世間は1993年に公開された「ジュラシック・パーク」により「恐竜ブーム」が到来していました。そして、「ジュラシック・パーク」の影響はピクサー内にも及び、その迫力に衝撃を受けたことや、世の恐竜ブームに乗っかる形で急遽、恐竜のおもちゃを登場させることにしたのです。

そうして誕生したのが「レックス」なのですが、「ジュラシック・パーク」に登場するような怖い風貌でもなければ迫力もない、ましてや気が弱く、おっちょこちょいという「想像の恐竜とは正反対の存在」となりました。レックス自身も「怖くない自分」がコンプレックスになるほど、従来のイメージからかけ離れているのですが、これは「単純に怖い恐竜を出しても面白くない」と考えたからでしょう。

さて、他にも「ジュラシック・パーク」に関係しているキャラクターがいます。

それはシリーズ一作目に登場した「ジェニーと翼竜」。アンディの家の隣に住む「シド」の翼竜の頭と、その妹「ハンナ」の布人形とくっつけたものですが、この翼竜が「ジュラシック・パーク」のアクションフィギュアになっています。

また、「トイ・ストーリー2」ではレックスが車を追いかけるシーンが「ジュラシック・パーク」のオマージュになっていたり、「トイ・ストーリー3」とコラボしたTシャツを作ったり、なにかと「ジュラシック・パーク」との絡みがあります。

「トイ・ストーリー」シリーズを鑑賞する際は、頭の片隅に「ジュラシック・パーク」を意識して見ると、新たな発見があるかもしれませんね。

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