【tdr0054】「トイ・ストーリー2」製作中に起きた悲劇

1999年11月24日(日本では2000年3月11日)に公開された長編フルCGアニメーション「トイ・ストーリー2」。前作からおよそ4年の月日を経ており、ゴールデングローブ賞において作品賞を受賞した作品です。

さて、そんな本作制作中のこと、ある「とんでもない悲劇」がピクサー・アニメーション・スタジオを襲いました。

それは「データの誤削除」。

あるスタッフが作業中に誤って「削除コマンド」を実行してしまったのです。それは一般人でいうところの「パソコンの初期化」レベルの話で、そのコマンドによりサーバー上のデータは瞬く間に消滅。慌ててコンセントを抜き、強制停止をかけたものの、削除された量は「30人で丸1年かかる作業量」と被害は大規模なものでした。

ちなみに削除にかかった時間は、たったの20秒。

それだけの時間で1年分が消えてしまったのです。とはいっても、たいてい小まめにバックアップしてあるもの。バックアップから修正すれば、すぐ取り返せる、と思いきや、残念なことに最新バックアップは1か月前のものしかありませんでした。

まさに危機的状況です。

そんな地獄絵図と化した状況を救った女性がいました。その女性とは本作においてテクニカル監修を務めていたギャリン・サスマン。彼女は出産して間もない赤ん坊がいることから、在宅で仕事ができるようにと本作の全編データをコピーして持ち帰っていました。

このデータが最新データとなったため、すぐさま復旧に取り掛かり、危機的状況を免れるに至りました。まさに「渡りに船」、「地獄に仏」といったところでしょうか。

もし、このとき彼女が全編データをコピーして持ち帰っていなかったら・・・とんでもない遅れを生み出していたのでしょうね。

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