【tdr0391】「ライオン・キング」誕生に影響を与えた名作とは?

9億6千万ドルもの興行収入をあげ、アニメーション映画史において興行収入ランキング第3位に輝き、セルビデオの売り上げとサウンドトラックの売り上げ共にアニメーション作品史上世界一を記録する不朽の名作「ライオン・キング」

1994年に公開以降、ブロードウェイや劇団四季の演目としても有名な作品です。

それだけ、世界的に愛されている作品ともいえますが、この「ライオン・キング」のストーリーは、聖書の「ヨセフとモーセの物語」やディズニー作品の「バンビ」の他、ある有名な作品の影響が強く関係しています。

その作品というのが、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「ハムレット」

正式には「デンマークの王子ハムレットの悲劇」というタイトルで、5幕からなるシェイクスピアの戯曲の中で最も長い作品です。

この作品を大まかに説明すると、主人公であるデンマーク王子ハムレットが、自身の父(王)が叔父(王の弟)に殺されたこと、王位のために母(王妃)と再婚したことを知り、復讐に走るというもの。

王位略奪のために王が殺される・・・この部分がそのまま「ライオン・キング」に用いられました。

「ライオン・キング」では、プライド・ランドの王ムファサの弟スカーが王位略奪のため、ムファサを殺し、シンバをも殺そうと画策します。

王の弟が王を殺し、息子が立ちむかう構図は、まさしく「ハムレット」そのままです。

ただ、違うのは「ハムレット」は悲劇的な終幕を迎えるのに対し、「ライオン・キング」は始まりこそ悲劇的であっても、最後は明るく幕を下ろすということでしょう。

名作からインスピレーションを受けたからこそ、「ライオン・キング」も名作の仲間入りをしたのかもしれませんね。

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