【tdr0403】れすとらん北齋は何故、葛飾北斎から名前を使ったのか

1984年7月20日にオープン以来、東京ディズニーランド唯一の和食レストランとして人気のある「れすとらん北齋」

琴や三味線などの和テイストなBGMの中、純和風なメニューを楽しめるため、和食好きな方はもちろん、年配の方や洋食が苦手な方、また海外のゲストから好評を博しています。

さて、お気づきかと思いますが、「れすとらん北齋」の【北齋】とは、江戸時代後期の浮世絵師「葛飾北斎」の名前から取られています。

代表作『富嶽三十六景』や『北斎漫画』などで知られる、化政文化を代表する一人ですが、何故彼の名前が用いられたのでしょうか?

「れすとらん北齋」が店舗を構えているワールドバザールは、19世紀末から20世紀初頭のアメリカの街並みを再現したレトロなテーマランドで、メインストリート沿いの建物は当時アメリカで流行っていたヴィクトリア様式(ヴィクトリア朝《1837~1901年》時代の建築様式)で建設されています。

さて、ワールドバザールの時代設定とヴィクトリア朝時代は、どちらも19~20世紀初頭の時代に位置しますね。

そこで「同時代に活躍した【世界的に有名な日本人】の名前を店名に入れよう」というアイデアが提案され、ピックアップされたのが「葛飾北斎」だったのです。

「葛飾北斎」は1760年から1849年にかけて生き、活躍した世界的にも著名な画家。

日本人なら知らない人はいないですし、海外ゲストも認識することができて、ワールドバザールの時代設定にもピッタリ合致することから、「葛飾北斎」の名前が使われることになったのでした。

因みに、「れすとらん北齋」の「斎」は難しい方の字で、「葛飾北斎」の「斎」とは字が違うのでご注意を・・・。

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