【tdr1534】「カリブの海賊」はウォルト・ディズニーの遺作だった?
東京ディズニーランドが開園した1983年4月15日にオープンした「カリブの海賊」
古株の定番アトラクションとして今なお愛されていますが、その大元となった米ディズニーランド版は更に古く、1967年3月18日にオープンしました。
2017年で半世紀を迎えた「カリブの海賊」ですが、実は“ウォルトが設計に携わった最後のアトラクション”でもあります。
しかし、ウォルトは1966年12月15日に他界。カリブの海賊が実際にオープンする様子を見届けることができませんでした。
いわば、ウォルトの遺作とも言える「カリブの海賊」ですが、その設計に携わったということもあり、アトラクションにはウォルトの拘りが沢山詰め込まれています。
アトラクション内で話されている“海賊の言葉”も拘りの一つで、ガヤガヤと聞こえる沢山の声はただのネイティブな英語ではなく、キツめの西部訛りや、海賊特有の言葉などが組み込まれており、英語が解る方でも一度に聞きとることが出来ないようになっているのです。
断片的に聞こえることで、「なんて言ってるのだろう?」「もう一回乗って確かめてみよう」という心理になりますからね。ゲストの興味を引く、ウォルトの策略だったわけです。
その他にも、時代背景や小道具など当時の海賊を意識した作りになっているカリブの海賊。そうした拘りの強さが、50年も愛されるアトラクションを生み出したのでしょうね。