【tdr1836】ハイタワーVSエンディコット犬猿の理由とは・・・
タワー・オブ・テラーで失踪したハリソン・ハイタワー三世と、S.S.コロンビア号でお馴染みのU.S.スチームカンパニーの社長コーネリアス・エンディコット三世。
この二人は長年のライバルである・・・ということは割と知られているかと思いますが、何故、ライバルなのか、どうしてそこまで嫌いなのか、よく解っていない人も多いのではないでしょうか。
見方によってはエンディコット三世が一方的にハイタワー三世を嫌っているようにも見えますが、実は二人には古くからの因縁があるのです。
元々親の代から仲が悪かったというハイタワー家とエンディコット家。
親同士がいがみ合っていれば、子供同士もいがみ合ってしまうもので・・・。二人の関係悪化は幼少期にまで遡ります。
1847年、ハイタワー三世が12歳、エンディコット三世が10歳のころです。
エンディコット三世はハイタワー三世と同じ、寄宿制のスノッディングトン校に入学したのですが、ハイタワー三世から冷酷な悪戯を受け、酷い目に遭わされてしまいます。
このイジメによりハイタワー三世は退学処分となりましたが、これをきっかけに関係は悪化。二人は犬猿の仲となりました。
その後、エンディコット三世は父の船舶会社を受け継ぎ、事業を拡大するのですが、ここでハイタワー三世による邪魔が入ります。
実はこのとき、ハイタワー三世も船舶会社を設立させており、事業面で争うようになっていたのです。
そしてハイタワー三世はお得意の不正行為で、エンディコット三世の会社に仕事が入らないように仕組みました。
嫌いな相手に、不正で邪魔をされて怒らないわけがありません。
この状況に腹を立てたエンディコット三世は「ニューヨーク・グローブ通信」で不正を暴きはじめます。
そして1897年2月2日、エンディコット家に「ハイタワー三世の弱みを掴んだ!」と沢山の書類を持った青年マンフレッド・ストラングが現れ、彼を記者として雇い、ストラングの暴露記事が掲載されるようになりました。
正々堂々としたライバル関係ならまだしも、冷酷なイタズラだったり、不正をして事業の邪魔をしたりとやることが姑息すぎて、ただただエンディコット三世が可哀相な状況だったわけです。
嫌われても仕方ありませんね。
そして1900年1月1日、ハイタワー三世が失踪。ハイタワー事業は次々と衰え、エンディコット三世により吸収されていきます。
ホテルハイタワーも、自分の末娘ベアトリス・ローズ・エンディコットからの提案で買収。
ホテルを残したいベアトリスには内緒で、ホテルを取り壊した場所に「エンディコットグランドホテル」を建設する計画を立てます。
娘の関心をそらせるためにS.S.コロンビア号の内装監督に任命し、着々と準備を進めたのですが、途中で計画がバレてしまい・・・二人は対立。
娘はニューヨーク市保存協会を設立し、憎きハイタワー三世の「ホテルハイタワー」を取り壊させまいと父に立ちはだかったのでした・・・。
子供のころから嫌な思いをさせられた憎い相手の肩を愛する末娘が持つという、なんとも辛すぎる人生を歩むエンディコット三世。
事業は成功しているとはいえ、不憫でなりませんね。