【tdr1736】自分大好き?ハイタワー三世の自己主張が強い装飾 その1

東京ディズニーシーの代表的なアトラクションの1つ「タワー・オブ・テラー」

高いところから一気に落ちる恐怖と、細かな設定や物語が魅力のアトラクションですね。

さて、このアトラクションの基となった“ホテル・ハイタワー”のオーナーといえば、シリキの呪いを受けて失踪した「ハリソン・ハイタワー三世」

彼は“自分の欲しいものなら手段を選ばない”ほど強欲で、自己顕示欲の高い人物でした。

そのためか、ホテル内には彼の肖像画が並び、何処からか収集してきたコレクションがあちらこちらに陳列されています。

その様だけでも彼の人物像がうかがい知れますが、今回は建物自体に施された“彼らしい装飾”についてご紹介します。

ドラゴンと貝のエンブレム

建物正面の入口上にはハリソン・ハイタワー三世のエンブレムがあしらわれています。

貝の中に収まる“剣が突き刺さった地球”、それを挟むように向かい合うドラゴンとガルーダ(と思わしき鳥)。

剣の両側には、ハリソン・ハイタワー三世のイニシャル「H」が刻まれており、下部には「MUNDUS MEA OSTREA EST」という文字が浮き彫りになっています。

これはラテン語で「世界は私の牡蠣だ」という意味。

それだけだとサッパリ意味が解りませんが、これは世界を牡蠣に例えたエンブレムで、“剣で無理やり開いてやろう”という意味が隠されているのです。

それと同じ意図で、建物入口にあるハイタワー三世が描かれたステンドグラスには、”The world is mine oyster which I with sword will open(世界は私の牡蠣、私の剣で開く)”という文章が。

自信家で野心家なハイタワー三世の性格をハッキリと示した一文と言えますね。

因みにこの貝エンブレムは、エントランスの柱上部にもあしらわれています。

正面入り口のものと違い、竜とガルーダがこちらを威嚇するようなデザインになっていますので、是非チェックしてみてください。

自分の顔を装飾

アトラクション正面から見て、割れた窓の上部。3連アーチの中央に、ハイタワー三世の顔をイメージした装飾が施されています。

神聖化したのか頭部には羽が生えており、特徴的な髭もよりゴージャスになっています。

またその目はホテルに来るゲストを睨みつけるかのように、かなり威圧的な目をしています。

ただ、この装飾は肉眼では殆ど見えない位置にあるので、確認したい方はカメラの望遠などを駆使して見てくださいね。

余談ですが、ホテル・ハイタワーは設計段階ではもっと上品な姿になる予定でした。

しかし、そのデザインが気に入らなかったハイタワー三世は、設計したロシアの有名な建築家オスカー・キルノフスキーを解雇し、現在の形に変えた・・・という設定になっています。

つまり、今の姿はハイタワー三世の意向が詰まりに詰まったもの、なのでしょうね。

関連記事

ページ上部へ戻る