【tdr1719】「タワー・オブ・テラー」の掲示板には何が書かれている?その7
東京ディズニーシーの人気絶叫系アトラクション「タワー・オブ・テラー」
そのスタンバイ列には、3つの掲示板が設置されています。
並んだことがある方は、一度は目にしているかと思いますが、今回は“真ん中の掲示板”に貼られた写真やイラストなどについて解説していきます。
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【グランドオープンの宴会メニュー】
掲示板中央左側に、ハイタワーホテルのグランドオープンを記念した宴で振る舞われたメニューが貼り付けられています。
その中身は以下の通り。
・ニューギニア・サゴワームのアルデンテ
(サゴワームとはゾウムシの幼虫)
・モンタナ・プレーリーオイスターのワインソース添え
(プレーリーオイスターとはカナダで食べられる牛の睾丸を使った料理)
・ウナギゼリーのコンポート
・チーズと発酵サメ
・サソリのコンソメスープ
・タランチュラのクリーム
・オオトカゲのヒレ肉
・ダイヤモンド柄のガラガラヘビ串
・ミル貝のフランベ
・仔牛の頭
・入り江のワニの尻尾
・茹でたラクダの足
・ハギス
(羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でるスコットランドの伝統料理)
・ウガリペーストとアンブヤットのピーナッツソース添え
(ウガリとはアフリカ東部から南部にかけて食べられるトウモロコシ粉で作る主食。アンブヤットとはサゴヤシの木の幹の内側から作られるブルネイの食べもの)
・グリーンピースとシロアリの卵
・トマトシチュー
・イナゴ入りチョコレートクリーム
・桃を丸のみしたカエル(桃をカエルで包んだもの)
※因みにディズニーとは関係ありませんが「Frog À La Pêche」というタイトルのCDが発売されており、そのCDジャケットが桃を丸のみしたカエルのイラストになっています。
・ハロハロ
・カエルを桃で包んだもの
・ヒアリのプリン
・蜂蜜茶
・紅茶
・ヤクバターグロッグ
(飼育されたヤクの乳から作ったバターとラム酒を水で割ったグロッグを合わせたもの)
メニュー名を見ただけでも、ゲテモノ料理揃いということは一目瞭然。
ハイタワー三世らしいセレクトとも言えますが、これはいただきたくはありませんね。
【メニュー右側の写真】
建築中のホテルハイタワーをバックに、ハイタワー三世とスキンヘッドの男性に帽子を被った男性が写っている写真が飾られています。
スキンヘッドの男性はホテルの設計図を両手に持っていますが、こちらはロシアの建築家オスカー・キルノフスキー。
タワー・オブ・テラーのバックグラウンドストーリーにも登場する人物で、手に持つ設計図の「おとなしくて上品なデザインが気に入らない」という理由で解雇されてしまいます。
そして、隣に立つ帽子の男性が現場監督のジョー・コブ。ストーリーには一切登場しませんが、こうして写真に写っています。
【メニュー下の写真2枚】
ホテルハイタワーをバックにハイタワー三世が写った写真となっています。
1つはレストラン櫻付近からホテルを見た風景と一致しています。
【ホテルハイタワーのスケッチ3枚】
ホテル上部のスケッチ画が3枚貼られています。
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以上がこの掲示板に貼られた内容になります。
因みに、ハイタワー三世がホテルを背景にした写真の日付が「1884年」となっているのですが、これは間違い。
ホテルハイタワーは1889年に着工し、1892年にグランドオープンしています。
つまり、1884年にホテルと一緒に写ることは不可能ということです。おそらく1894年だったのでしょう。
待ち列で暇を持て余していたとしても、ただなんとなく見ておしまい・・・という方が多いかと思いますが、じっくり見ると何気に面白い情報が沢山。
暇つぶしにうってつけですので、皆さんもじっくり見てはいかがでしょうか。