【tdr0696】ミッキーの初登場作品は「蒸気船ウィリー」じゃなかった・・・?

1928年11月18日の日曜日、ニューヨークのコロニー劇場で「ある作品」が上映されました。

その作品とは「蒸気船ウィリー」

世界的人気者「ミッキーマウス」のデビュー作として知られる短編トーキーアニメ作品です。

デビュー作であることから、この日がミッキーの誕生日にもなっているわけですが、これはあくまで「一般に公開された日」であり、本当の意味で“初めて登場した作品”は「蒸気船ウィリー」ではありません。

あまり知られていませんが、「蒸気船ウィリー」よりも前に“2つの作品”に登場しているのです。

その“2つの作品”というのが・・・「飛行機狂(Plane Crazy)」と「ギャロッピン・ガウチョ(The Gallopin’ Gaucho)」

「飛行機狂」は約6分のサイレントアニメで、初めてミッキーが登場した作品でした。プレビューが行われたのは「蒸気船ウィリー」よりも半年ほど早い1928年5月15日。

ディズニー側はこの作品を売り込みたかったのですが、他サイレントアニメと大差ない仕上がりに配給会社から相手にされませんでした。

そして「蒸気船ウィリー」のヒット後にトーキーアニメとして作り直され、1929年3月17日にシリーズ3作目として公開されました。

そして、もう一つの「ギャロッピン・ガウチョ」は1928年8月7日 にサイレントアニメとしてプレビューが行われたのですが、これまた配給会社に相手にされず、トーキーアニメに作り直されて1928年12月30日にシリーズ2作目として公開となりました。

もしも、配給会社に振り向いてもらえていたら、ミッキーの誕生日はもっと速かったのかもしれませんね。

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