【tdr0995】レール無しでも動く「プーさんのハニーハント」の仕組みとは?
2000年9月1日にオープン以来、東京ディズニーランドきっての人気アトラクションとなった「プーさんのハニーハント」
蜂蜜の壷型ライド「ハニーポット」に乗って100エーカーの森を冒険するライド型アトラクションですが、体験したことがある方はご存じの通り、このアトラクションのライドはレールのない真っ平らなコースを進んでいきます。
レールもなしに一体どのような仕組みで動いているのでしょうか?
あまり知られていませんが、ハニーポットには一台ごとにコンピュータを一台ずつ搭載しており、汎用無線LANで用いられるプロトコルで通信し、それぞれのコンピュータを中央のコントロールコンピュータで制御しているのです。
そして、制御されたハニーポットは床面に埋め込まれた電磁誘導コイルを頼りに走行。
更に対物センサーを設置することで、ハニーポットの死角をなくし、電磁誘導コイル・無線LANの双方で通信に失敗しても衝突しない安全機構を備えています。
といっても、電磁誘導コイル・無線LANのどちらかが通信に失敗すると、アトラクションが即座に停止するよう設定されているため、事実上、ゲストが物を落としたなどの時以外は対物センサーによる緊急停止が行われることはありません。
レールなしでスムーズに動くのには、これだけの高度な技術と安全対策が講じられていたのですね。
因みに、同じくレールのない東京ディズニーシーの「アクアトピア」もまた、「プーさんのハニーハント」と似たシステムで動いており、ビークル上部の回転するレーザーヘッドが各所の反射板を検出することで自分の位置を認識し、指定されたコースを進んで行く仕組みになっています。