【tdr0129】ディズニーランドのキャッスル・カルーセルが左回りの理由
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーにあるアトラクションをよく観察してみると、「右回り」のものと「左回り」のものに分けることができます。ゲストの方々は特にそのことに関して気にも留めていないかと思いますが、実はこの回る方向には「ある法則」に基づいた「きちんとした理由」があるのです。
その法則というのが「左回りの法則」と呼ばれるもの。
簡単に説明すると「人は右回りより左回りの方が安心する」という法則になります。これは「人間の心臓がわずかに左半身にあり、それを庇うため左に回るため」、「感覚を司る右脳が身体の左側の器官と繋がっているため」、「人間の右半身に重い肝臓があって、バランスを取るために左へ重心が移る習性があるため」、「人間の体は右に捻りにくく、左に捻りやすいため」などの理由が挙げられます。
この「左回りの法則」から、ディズニーパークにおけるアトラクションも「スリル系は右回り」と「リラックス系は左回り」と回転方向を使い分けているのです。
以上のことから、東京ディズニーランドにある「リラックス系ライド」の大定番、「キャッスル・カルーセル」は左回りで回転しています。カルーセル繋がりでいえば、東京ディズニーシーにある「キャラバン・カルーセル」も左回り。ゆっくりと、上下しながら左回りに回るカルーセルには、そんな心理的な工夫がなされていたのですね。
ちなみに、「キャッスル・カルーセル」が左回りなのには、もうひとつ理由があります。
左回りは、「反時計回り」とも言いますよね?反時計回りということは、「時計の針が巻き戻される」ということです。つまり「時計の針を巻き戻して、子どものころ(童心)に戻ろう」という意味合いが含まれているのです。
確かに「キャッスル・カルーセル」には子どもの時の純粋な気持ちを湧き起こしてくれる。不思議な魅力がありますよね。