【tdr0019】ビッグサンダー・マウンテンにある稀少なものって?

時代はゴールドラッシュの過ぎた1880年代炭鉱。荒野を暴走する鉱山列車をモチーフにしたスリル系ローラーコースターと言えば、「ビッグサンダー・マウンテン」です。その迫力とスリルから、東京ディズニーランドでも大人気のアトラクションです。

この「ビッグサンダー・マウンテン」のエントランスの横には、古びたスチームトラクターが置いてあります。その存在感たるや「本物っぽいなぁ」と感じている人も多いのではないでしょうか。

実は「本物っぽい」どころの話ではなく、正真正銘の「実際に使われた1898年製のスチームトラクター」なのです。しかも、今や世界に数台しか現存していないというのだから、かなり希少なものだということがわかります。

何故、そのような希少なものが東京ディズニーランドにあるのか、気になりませんか?
これには「ある夫人の一言」が深く関わっているのです。

もともと、このスチームトラクターを所有していた持ち主は手放す気などありませんでした。このため、アナハイムのディズニーランドにあるビッグサンダー・マウンテンに設置したいと交渉した際も頑なに拒否したようです。

これにより、アナハイムのディズニーランド側は諦めることになりました。それから時が過ぎ、東京ディズニーランド開園に先駆け、再度交渉に訪れたところ・・・持ち主の妻が一言、「トラクターより旅行に行きたい」とおっしゃったのです。

つまり、スチームトラクターを譲ったお金で旅行に連れて行ってくれ、と夫に言ったわけですね。この一言で持ち主はスチームトラクターを譲ることに頷き、東京ディズニーランドへと移送されたのです。

何はともあれ、アナハイムのディズニーランドが駄目だったものを、東京ディズニーランドが交渉成功に至ったのですから、奥様の一言には感謝ですね。

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