【tdr1762】ロストリバーデルタの古びた小屋にある真新しい木箱
1930年代中央アメリカのジャングルが舞台となっているロストリバーデルタ。
エリアへ向かう吊り橋から周辺にある小屋やプロップス等を見ると、ジャングルの奥地へ向かう感覚になりますよね。
さて、その吊り橋脇にある小屋の中には生活に必要な食糧、日用品のほか、遺跡で発掘されたであろう美術品などが所狭しと保管されています。
あまりじっくりと見ないで素通りする方も多いかと思いますが、今回はその中にある“真新しい木箱”についてご紹介したいと思います。
他のプロップスは全てエイジング加工されているのに、何故かそこに場違いなほどに真新しい木箱が混ざっているのです。
側面には「QUININE」と印字されており、12マスに区切られた木箱の中にはコルク栓の小瓶が入っています。
これは熱帯・亜熱帯地域に広く分布する感染症“マラリア”の治療に使われる「キニーネ」という薬。
人工的な抗マラリア薬が開発される前までは、マラリアの特効薬として使用されていました。
ロストリバーデルタは中央アメリカのジャングルが舞台ですから、マラリアの特効薬は必要不可欠。
そのため、小屋に常備しているのでしょう。
ちなみに、このキニーネの箱、2014年ごろまでは他のプロップス同様、エイジング加工が施されており、古びた木箱に入れられていました。
それが2015年ごろから一転し、真新しい木箱に変更になったのです。
キニーネは熱帯・亜熱帯では必要不可欠な薬。遺跡の発掘をするために仕入れてきたならば、真新しい方が物語的には合致します。
おそらく、この木箱にはそうした背景があるのかもしれませんね。