【tdr1731】コロンビア号内の新聞記事から読み解く小ネタ その4
前回に続き、S.S.コロンビア号にある「タートル・トーク」のウェイティングエリアに貼られた新聞、「ニューヨークグローブ通信」の内容について書いていきます。
前回は新聞の中央記事を訳しましたが、今回はそのすぐ右隣の、コロンビア号のスペックについて触れていきます。
The Astounding S.S.Columbia
Just how big is the S.S.columbia?
Take a look at these facts and figures,and judge for yourself!
(驚くべきS.S.コロンビア号
S.S.コロンビアはどれくらい大きいか?これらの事実と数字を見て、あなた自身で判断してください!)
Length:460 feet
(全長:460フィート)
Beam: 82 feet
(最大幅:82フィート)
Draft:34 feet
(喫水;34フィート)
Number of decks:9
(デッキ数:9)
Total height from keel to funnel top:154 feet
(キールからファンネル上部までの高さ:154フィート)
Weight 23,920 tons
(重量:23,920トン)
Lifeboats:16
(救命艇:16)
Water use:780 Gl/day
(水使用量:780Gl/日)
Coal use:429 tons/day
(石炭使用量:429トン/日)
Top Speed:23 knots
(最高速度:23ノット)
Boilers:20
(ボイラー:20)
Engines:2
(エンジン:2)
Cost:3.9 million dollars
(費用:390万ドル)
Passenger capacity:
(乗客定員数)
First class 385
(ファーストクラス 385)
Second class:350
(セカンドクラス:350)
Steerage:534
(標準:534)
Crew:464
(乗組員:464)
Total capacity fully loaded:1,733
(合計:1,733)
Stateroom:
(部屋数)
First class suites:15
(ファーストクラススイート:15)
First class rooms:216
(ファーストクラスルーム:216)
Secound class:84
(セカンドクラス:84)
Steerage:136
(標準:136)
Open berthing areas:21
(寝台エリア:21)
Rivets in hull:1.6 mill
(船体のリベット:1.6マイル)
フィートやガロンは日本では使いなれない単位なので換算すると・・・
1フィートは30.48センチなので、全長は140.2080メートル。
サッカーのフィールドの長径が100~110メートル、東京ドームの長径が122メートルなので、それよりも長い船体であることが解ります。
そして1ガロンは3785.41ミリリットルなので、一日の水使用量は2952.62リットル(約3立方メートル)。
最大定員数で割っても一人当たり1.7リットルほどしか使えません。実際は他にも使用するはずなので、1リットル以下とも考えられます。
東京水道局によれば、日本人の平均水使用量は一人一日約186リットルだそうですから、船旅らしい制限はやはりあると言えるのでしょう。
換算し、実際のものと比較するとコロンビア号のスペックが良く解りますが、こうしたスペックまで用意するなんて、ディズニーはなんて芸が細かいんでしょう。
こうしたユーモアで細かな演出がリピーターを増やすんでしょうね。
さて、今回はここまで。次回記事でニューヨークグローブ通信編はラストとなります。