【tdr1730】コロンビア号内の新聞記事から読み解く小ネタ その3

前回に続き、S.S.コロンビア号にある「タートル・トーク」のウェイティングエリアに貼られた新聞、「ニューヨークグローブ通信」の内容について書いていきます。

前回は新聞の上部記事を翻訳しましたので、今回は新聞の中央記事を翻訳していきます。

The creation of an Atlantic Leviathan
(太平洋の巨船を創造)

New York,N.Y.-Special to the New York Globe Telegraph- Cornelius EndicottⅢ offers our readers an exclusive chronology of the S.S.Columbia’s birth.
(ニューヨーク、スペシャルニューヨークグローブ通信コーネリアス・エンディコット三世が読者にS.S.コロンビア号誕生までの年表を提供します)

May,1907: Endicott begins designs for the largest ship ever to be built in New York State, the S.S.Columbia.His daughter,Beatrice Rose Endicott,is assigned to design the ship’s passenger areas.
(1907年5月、エンディコットはニューヨーク州で造られる最も大きな船S.S.コロンビア号のための設計を開始。彼の娘、ベアトリス・ローズ・エンディコットは船の乗客エリアの設計担当に割り当てられました)

September 16,1909: On his 72nd birthday,Endicott begins construction of the S.S.Columbia with the laying of the keel plate at the US Steamship Co.Shipyard in Brooklyn.
(1909年9月16日、エンディコットは自分の72歳の誕生日に、U.S.スチームカンパニーでキールプレートを敷設し、S.S.コロンビア号の建設を開始)

April 15,1911: Almost 100,000 invited guests attend the S.S.Columbia’s launching celebration at the Shipyard.Beatrice Rose Endicott is given the traditional honor of breaking a bottle of champagne on the prow. The hull is launched to much acclaim. S.S.Columbia is transferred to a fitting out basin,where she addition of propellers,smokestacks,and the completion of her lavish interiors and unique Underwater Observatory.
(1911年4月15日、約「10万人の招待客が造船所での進水式典に出席。ベアトリス・ローズ・エンディコットには船首のシャンパンボトルを破るという伝統的な名誉を与えられました。
船体は多くの称賛のもと進水。S.S.コロンビア号はプロペラ、煙突、そして豪華なインテリアと独特な海底天文台を追加し、艤装岸壁に移されました)

March 2,1912: The S.S.Columbia begins her sea trials, to test her engines and maneuverability. The liner exceeds all expectations and easily receives official certifications from the New York State shipping authority.
(1912年3月2日、S.S.コロンビア号はエンジンと操縦性のテストをするために海での試験を開始。全ての期待を超え、簡単にニューヨーク州の海運局から正式な認証を受け取ります)

March 5,1912: The S.S.Columbia arrives at Pier 54 to complete preparations for her maiden voyage. Additional crew are hired and rained.
(1912年3月5日、S.S.コロンビア号は処女航海の準備を完了するために54番埠頭に到着。追加の乗組員が雇われ、訓練が行われました)

March 19,1912: A Grand Sailing Celebration is held on the S.S.Columbia, an exclusive event for her first class passengers and the cream of New York Society.
(1912年3月19日、壮大な船の祝賀がS.S.コロンビア号にて、コロンビア号のファーストクラスの乗客とニューヨーク協会の華だけの独占的なイベントとして開催されました)

March 20,1912: The inaugural celebrations conclude,and with great fanfare,the S.S.Columbia finally sets sail at four in the afternoon.
(1912年3月20日、祝賀会は終了後、盛大なファンファーレとと共にS.S.コロンビア号が午後4時に出帆しました)

この記事では、コロンビア号の設計から完成までの時系列が簡単にまとめられていました。

注目したいのはコーネリアス・エンディコット三世が、自分の娘に乗客エリアの設計という大仕事を与えたことと、自分の誕生日に起工式を行ったことです。

この短い文章から、コーネリアスの親バカぶりと、自分大好きぶりがうかがえますよね。

さて長くなりましたが、今回はここまで。残りのコロンビア号のスペック等について書かれた記事は、また次回触れていきたいと思います。

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