【tdr1725】コロンビア号内の新聞記事から読み解く小ネタ その1

東京ディズニーシー、アメリカンウォーターフロント内に停泊している豪華客船「S.S.コロンビア号」

船内には「ファインディング・ニモ」でお馴染みのキャラクター、クラッシュと話すことが出来る人気アトラクション「タートル・トーク」があり、日々賑わいを見せています。

さて、その「タートル・トーク」のウエイティングエリアに、新聞記事が飾られているのはご存知でしょうか。

S.S.コロンビア号の写真が大きく掲載されている新聞「ニューヨークグローブ通信」

その新聞記事の本文は次回書くとして、今回は右上に小さく書かれた見出しに注目したいと思います。

新聞の枠外に「notable news in today’s globe telegraph(グロープ通信の今日注目すべきニュース)」という目次枠があります。

その文章を翻訳すると・・・以下の通り。

・PAGE4「More mysterious sightings reported at the ruins of the Hotel Hightower, the notorious “Tower of Terror”」
(「タワー・オブ・テラー」として有名なホテル・ハイタワーで神秘的な目撃情報が報告された。)

・PAGE7「The science page: Friendly sea turtle named “Crush” has made New York harbor his second home, scientists say.」
(サイエンスページ:《クラッシュ》という名のフレンドリーな海亀が『第二の家をニューヨーク港にした』と科学者が話す。)

・PAGE9「The Fashion Gallery: Beautiful Beatrice Rose Endicott thrills New York society at Grand Sailing Celebration.」
(ファッションギャラリー:美しいベアトリス・ローズ・エンディコットは豪華客船の祝賀会でニューヨーク社会を興奮させる。)

と書かれています。

ページ4は、タワー・オブ・テラーについて書かれているようです。

ハイタワー三世がホテルから失踪したのは1899年12月31日で、新聞の発刊日は1912年3月20日なので約12年経った後の目撃談、ということになります。

ページ7は、「タートル・トーク」で会うことが出来る亀のキャラクター「クラッシュ」についての内容。

「タートル・トーク」があるアメリカン・ウォーターフロントの設定に合わせ、クラッシュがニューヨークをとても気に入っている様子がうかがえます。

そして最後のページ9は、エンディコット三世の愛娘であり、ホテルハイタワーを保存するためにニューヨーク市保存協会を設立した人物ベアトリスが、コロンビア号の祝賀会で脚光を浴びた話題が書かれているようです。

ただ、この目次の下には「PUBLISHED BY CORNELIUS ENDICOTTⅢ(コーネリアス・エンディコット三世による発行)」とありますから、父親による愛娘自慢、あるいは誇張、があるような気も・・・。

さて、いかがでしたでしょうか。

たかだか、壁に飾られている小道具に過ぎない英字新聞、といえども、掘り下げるとこんなにも設定に沿った細かいネタが出てくるのは、流石ディズニークオリティー、といえますよね。

ついつい見逃してしまいがちなポスターや新聞も、よくよく見ると面白い発見があります。

皆さんも素通りしないで写真などに記録し、じっくり眺めてみてはいかがでしょうか?

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