【tdr1043】ディズニーシーのシンボルが「アクアスフィア」になった理由とは

東京ディズニーシーのシンボルと言えば・・・メインエントランスにあるオブジェ「ディズニーシー・アクアスフィア」ですね。

水の惑星とも呼ばれる地球をモチーフにした直径8メートルの地球儀は、上が北極、下を南極に直立し、上部から水を流しながら約3分30秒で1回転しています。

海をテーマにしたディズニーシーらしい、シンボルともいえる「アクアスフィア」ですが、実は東京ディズニーシー建設当初、地球儀をシンボルにすることに対し、米ディズニー社は反対していました。

それというのも、元々、米ディズニーのクリエイターは、シンボルに船を導く「灯台」を提案していたからです。アメリカ人にとって「灯台」とは明るく華やかで、船を誘導し、旅人・冒険者が帰ってくる港、といった『良いイメージ』が定着していました。

そうした理由から「灯台」をシンボルにと提案したのですが、オリエンタルランド側はこれを良しとしませんでした。そもそも、日本人にとって「灯台」はあまり明るいイメージがありません。岬にただ存在し、どこか物憂げで、寂しいイメージすら持っています。

これらの理由から両者は対立。結局、オリエンタルランド側が米ディズニーのクリエイターを“日本の灯台”に連れて行き、その寂しげな印象を理解してもらうことで、灯台をシンボルにするという提案が取り下げられました。

文化圏の違いで、こうもイメージが変わるものだとは米ディズニー側も思っていなかったのでしょうね。

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