【tdr0006】意外や意外!?カーニバルが長すぎて不評だった?

2001年9月4日に開園した東京ディズニーシーですが、開園前のプレビューには株主やスポンサー会社、浦安市民など多くの方が招待されました。このプレビューでは予行演習の意味合いの他、集まった意見を参考に改善点等を把握することが目的でした。集まった意見は多種多様で、その多くは好意的なもので、不評はあまりありませんでした。

ただひとつを除いて・・・。

開園前、何に不評が集まったのか、というと水上ショーである「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」。カーニバルの何がいけなかったのか、演技?演出?・・・そこは何ら問題なかったのですが、カーニバルの公演時間が長いという批評が集まってしまったのです。

いくら完璧な演技、演出、華やかさや迫力があったとしても、公演時間が長ければ、見る側の意識や集中力が散漫となってしまいます。そうなれば楽しむどころか、場合によっては苦痛になってしまうことだって考えられます。実際、プレビュー時のゲストの多くが、カーニバルの途中で飽き飽きしている様子が見て取れたことも手伝って、公演時間が長すぎるというのは大きな問題となりました。

流石に改善しないわけにはいかないとオリエンタルランド社側が考えましたが、このときすでに開園日を目前としており、本来ならそんな余裕はない状態です。ですが、このまま開園したとなれば、オープンを楽しみに来たゲストを楽しませることができません。

検討を重ねた結果、オリエンタルランド社は開園日直前にも関わらず、カーニバルの短縮を決定。開園までの短い日程で公演時間を短縮し、演出等を完璧に仕上げたのです。そして改善の結果、開園から2006年5月7日までの間、「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」は人気の水上ショーとしてゲストを楽しませることができました。

ギリギリになっても改善できるところは改善する・・・これもそれもすべては「ゲストを満足させるため」ということ。その心意気は流石と言わざるを得ません。

関連記事

ページ上部へ戻る