【tdr0467】超大作は10年もの?長い年月をかけて造られるトピアリー
樹木や低木を刈りこんで作成する芸術作品「トピアリー」
一般的には動物や幾何学模様などのトピアリーが多いですが、東京ディズニーリゾートのトピアリーといえば、やはりディズニーキャラクターのもの。
繊細に仕上げられたディズニーキャラクターのトピアリーは、今にも動き出しそうなほどのクオリティで、見ているだけでも楽しい作品が並んでいます。
トピアリーの起源は古代ローマ時代、当時、奴隷として働いていた庭師が生垣にイニシャルを刈り込んだのが始まりだそうです。
そして16世紀以降のヨーロッパで、トピアリーの技法が普及し、王宮などの庭を彩ったのでした。
さて、中には誤解している方もいるかと思いますが、トピアリーというのはただ刈り込んで造形するものではありません。
クオリティの高い、美しいトピアリーを造形するには針金などを用いて作りたい形に植物を這わせたり、型枠を用いて成長を制限したりといった技法が必要になります。
当然、植物はそう簡単に成長するわけではありませんから、一つのトピアリーを造形するのに4年前後、更に複雑なものになると10年は掛かるといわれています。
東京ディズニーリゾートにあるトピアリーを見てみると、顔のフォルムに手足の曲げ具合、着衣のシワなど、かなり細かいところまで造形されていますよね。
その分、造形には長い年月が費やされているということです。
以上の点を踏まえてからトピアリーを鑑賞すると、また違った見方が出来て面白いですよ。