【tdr0291】東京ディズニーランドは喫煙天国だった?
一昔前まではゆるかった喫煙のマナー。
タクシーにバス、新幹線に電車のホームなど様々な場所で喫煙が許され、屋外に関しても禁煙区域なんてありませんでした。しかし、昨今の禁煙・分煙運動により、厳しく取り締まられるようになり、公共の場のほとんどは禁煙、屋外においても灰皿のある喫煙所以外では禁煙という当たり前のマナーが定着しました。
この禁煙化は東京ディズニーリゾートでも実施され、現在は数か所に設置された喫煙所以外は禁煙となっています。
煙草の副流煙は吸っている当人以外の健康にも害を及ぼしますし、その火種は人の行き交う場所では火傷を負う危険性がありますから、この対策は当然と言えば当然ですよね。ましてや、子どもが大勢集まるテーマパークですから、禁煙であるのが普通と言えます。
しかし、その普通や当然という意識はここ最近のことで、開園当初の東京ディズニーランドではアトラクション以外なら何処であろうと喫煙可能でした。
歩き煙草して、その辺にポイ捨て・・・非常にマナーの悪い行為ですが、開園当初の東京ディズニーランドでは許されていたのです。
「そんなことを許していたら、吸い殻だらけになる」と思うでしょうが、実際はそんなことはありませんでした。
なぜなら、カストーディアルが速やかに片づけてしまうからです。つまりは「どうぞ、その辺に吸い殻を捨ててください。私たちが片付けますから」状態だったのです。カストーディアルの維持能力は流石、といいたいところですが、だからと言ってポイ捨てを許すのは違う気がしますよね。
これが少しずつ問題視されるようになり、徐々に禁煙範囲が広がりました。そして1995年に喫煙所以外での喫煙は禁止となったのです。
東京ディズニーリゾートは夢の国。
喫煙者には辛いかもしれませんが、夢の国滞在中は煙草という現実的なアイテムのことを忘れてしまいましょう。