【tdr2013】初期ディズニー映画が日本で見つかる

数多くの作品を世に生み出したウォルト・ディズニー・カンパニー。

今回、その作品の1つが日本で見つかり、話題を集めています。

見つかったのはオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットが主人公の作品、「Neck’n’ Neck(互角)」という原題の16ミリの映画。

日本語で「ミッキー漫画スピーデー」と名付けられた、約2分の短編作品です。

オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットといえば、ミッキー・マウスが誕生する前にウォルトが生み出した、元祖人気キャラクター。

1928年にユニバーサル・ピクチャーズに権利が渡り、2006年に返還されるまでの間、関連作品ともどもウォルトの手から離れていました。

そして、その間に7本の作品が紛失。以来、行方が解っていなかったのですが、そのうちの1つが日本で見つかった、というわけです。

発見したのはアニメ史研究家の渡辺泰さん(84)。

10代の頃に大阪の玩具問屋で500円で購入し、失われた貴重なフィルムだと知らず70年間コレクションの中に眠っていました。

渡辺さんがこのフィルムの重要性に気付いたのは、長年ディズニーでアニメーターをしているデイブ・ボッサート氏が執筆した「Oswald the Lucky Rabbit: The Search for the Lost Disney Cartoons(オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット:失われたディズニー・アニメーションを探して)」を読んだとき。

朝日新聞が米国のディズニー・アーカイブスに問い合わせたところ、失われた作品の1つであることが確認されており、「長年のディズニーファンなのでお役に立ててうれしい」と、渡辺さんは朝日新聞の取材に対し語りました。

2015年には英国映画協会の保管庫で同じくオズワルドの作品「Sleigh Bells」が見つかっています。

長い時間と長い距離を経て見つかった映画達。この流れで他の映画もいつか見つかるといいですね。

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