【tdr1933】「美女と野獣」ガストンは落下だけじゃ済まない予定だった・・・?
1991年11月22日(日本では1992年9月23日)に公開された映画「美女と野獣」
2017年にはエマ・ワトソンを主演に迎えた実写版も公開され、世代を超えて再び注目されている作品の1つです。
さて、そんな本作のヴィランといえば、力持ちでハンサムで街の英雄・・・と、一見ヴィランらしからぬステータスを持つ「ガストン」
その内面は野獣のように粗暴で性格が悪く、ベルを自分のものにするために城に乗り込んで“野獣”を殺そうとするなどの悪役っぷりを発揮しています。
そんなガストンの最期は「命乞いしたあと、油断した野獣の背後からナイフを突き刺すも反動で塔から落下」
誰も手を汚さずに自滅するという・・・彼に相応しい最期でした。
しかし、このラストは元々考えられていたアイディアをライトな表現にしたもので、本来は「落下の衝撃で死ななかったものの、オオカミに食べられる」という悲惨な死に方をする予定でした。
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彼は狩人として多くの動物の命を奪っていますし、部屋には猫やうさぎの首を飾るなど、動物から見たらとんでもない悪党ですから、これまでの行いの因果応報ともいえるラスト案でしたが・・・やはり人間がオオカミに食べられるシーンはあまりにむごく、生々しいですよね。
最悪、子供心にトラウマを植え付ける可能性すらあります。
そうした理由から「オオカミに食べられるシーン」はカット。
このアイディアは1994年に公開された「ライオン・キング」で使われることになりました。
「ライオン・キング」のヴィラン「スカー」は物語の終盤でシンバと戦い、崖から落ちたあと、仲間だったハイエナに命乞いをするも食べられる最期を迎えています。
もし、ガストンがオオカミに食べられていたら、スカーは別なラストを遂げていたのかも知れませんね。